先日、京都流議定書のイベントのひとつ「京都フォーラム」にお手伝いとして参加させて頂きました。
今回は「いい会社を増やしましょう」というタイトルで伊那食品工業株式会社の塚越会長の講演を聞かせて頂きました。
ご存知の方も多いと思いますが、伊那食品工業は、寒天を製造している会社です。
ナントその寒天で50年間増収増益を続けているという驚異の会社です。
その業績も素晴らしいですが、それよりもその経営スタイルがとんでもなく素晴らしい会社なのです。
日本でいちばん大切にしたい会社等、様々な書籍でも紹介されております。
今回はその会社のトップでありリーダーである塚越会長の話を直接聞ける機会を頂きましたのでそちらの内容をご紹介致します。
会社の目的とは?
会社の目的とは売上利益なのでしょうか?
もしそうだとすると究極の目的からはズレてしまいます。
会社の究極の目的とは「全てにおいて幸せになる事」であると定義し経営を行ってきたという事です。
また同時に会社を継続させることも大事であり、年輪経営という経営方針を貫かれております。
3つの要素
今までの経営を振返り、塚越会長から3つの要素をご紹介頂きました。
・研究開発型企業になる
常に現状を否定するような発想をもつ会社に経営の柱をおいたとの事です。
なので全従業員の1割を研究開発員にしているそうです。
・遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す。(二宮尊徳の言葉)
この教えに従って経営を行ってきたそうです。常に出来る限り先の事を考え今が損でもいつか戻ってくるだろうという考えです。
・会社の信者(ファン)をつくる
様々な分野で事例はあるのですが、一つの事例として会社の事を好きになってもらうには、尊敬されるような事を社員一人ひとりが行えば良いのではないかという考えに至りました。
地域住民の方から認めて頂けるように会社を綺麗にする活動を行い今では植物園のような敷地になっています。
末広がりの幸せ
まだまだ紹介したいことは沢山ありますが、最後に末広がりの幸せをご紹介頂きました。
当たり前ですが、突然こんなに素晴らしい会社になった訳ではありません。
創業当初は赤字続きで大変だったそうです。
ただ経営方針はブレさせる事なく「幸せ」を追求していったそうです。
すると「幸せ」が少しづつ生まれ、その「幸せ」が段々と色々なものを良くしていったそうです。
社員の成長等は時間がかかり時には我慢も必要ですが、段々と会社が良くなると良い人が集まってきます。
するとまた向上していく。
そして幸せが生まれる。
この段々と広がっていく幸せ「末広がりの幸せ」が大事だとおっしゃてました。