先月初旬に、弊社経営幹部一同で中国の深センへ視察に行って参りました。
その行程でTencent(テンセント)へ訪問させて頂く機会に恵まれました。
テンセントは今やGAFAを凌ぐ勢いのあるIT企業です。アリババと並ぶ中国のITサービスのトップ企業の様子を少し垣間見れましたのでレポートいたします。
深センの街に入るととにかくデカイビルが多々あります。
一番高いビルは雲がかかっているほどでちょっとした山です。
更に建設中のビルも多々あり、まだまだビルが建てられるようです。これを見るだけでも深センの街は非常にマネーが渦巻いているのが感じられます。
そして訪問させて頂いたテンセントも当然ながら巨大なビルです。
ビルの中に350Mの陸上トラックやボルダリングが出来る施設があったりと・・・とにかく巨大です。日本ではまず見られませんね。
ただ、ビルの窓は少々汚れ気味であまり細かい事は気にされない感じなのでしょうか?
ビルに入館させて頂くとこれまた社員や関係者の方々で人がとても多い!
それだけでも活気あふれているのですが、そこに居る人々の年齢が渋谷のスクランブル交差点に居る人々と同じくらい若い!
みなさん片手にMacBookを持ってTシャツ姿でウロウロしています。
不思議と中国にいる感じがありません。(みんなMacBook)
逆にスーツを着ているのは警備員位でとても自由な雰囲気を感じます。
あとで聞いてみますと平均27歳位で、毎月1割程度の人間が入れ替わり立ち替わりで入退社しているらしいですね。
また別の中国人から聞いたところによると、若者の憧れみたいな場所でもあるとのこと、確かに表面的には様々な設備が整い自由な雰囲気でこんな所で働きたいと思うのが正直なところです。
また全国から優秀な人間が集まって切磋琢磨して、とてつもない知の集結の場がそこにはありそうですね。
なので今後も発展していくのは間違いないでしょう!
また今回はたまたま社員食堂で昼食を頂く機会に恵まれました。本当にありがたいです!
従業員の社員食堂はやはり若者で賑やかな雰囲気でした。
ただ私達はゲストということでVIPルームに通して頂きました。
そこらのホテルの高級中華料理店より上等なサービスと食事を提供して頂き、若者の熱気だけでは無い一面も体験させて頂きました。
お恥ずかしい事に中国のテーブルマナーを熟知しておらず、無礼をしてしまいましたが和らいだ雰囲気で対応頂き本当に感謝です。
昼食後、ショールームを案内して頂きました。
当たり前ですが全て中国語で理解が難しいかと思いましたが、通訳の方がおられ色々聞く事ができ、更に理解が深まりました。
ショールームはテンセントの歴史(といっても20年位)から様々なITサービス・プロダクトの展示があり、急成長の歴史を知る事が出来ます。
私は知らなかったのですが写真のキャラクターがテンセントの成長を支えた重要なキャラクターらしいですよ。
QQやWeChat等、言わずと知れたサービスからそれを支えているインフラ設備、今後のロードマップを知ることが出来ました。
今やテンセントは中国社会の情報基盤だけでなく、世界を見据えた展開を目指しています。
WeChtatの利用中のリアルタイムマップを見せて頂きました。
中国のユーザーが大半だと思っていましたが世界中にユーザーがいます。
その後私も直ぐにWeChatを登録しました。
ショールーム内を色々見せて頂いた中で一番印象に残っているのは、コンテンツ作家のデビューシステム(仕組み)でした。
日本のアニメやゲーム文化は世界に誇れるものと思っておりましたが、今や中国のこれらの文化は凄まじい勢いで成長している事を実感しました。
以前この本を読んで日本のサブカルチャーは中国人は好きで色々真似しているんだと思っていましたがもう逆転されていそうです。
その裏には、中国全土からテンセントへゲーム等のシナリオを
簡単に投稿して評価する仕組みがあるようです。
ここで採用されれば一攫千金も夢ではない。
このようにコンテンツ作家を育成させる大きな仕組みが展開されているようで、そうなると人口の多い中国が今後はトップランナーになるのは間違いなさそうです。
今後もテンセントの勢いは止まらないでしょう!
ショールーム内でAIロボットを見せていただきました。
囲碁の対決ロボットで、よくAIが囲碁の達人に勝った等のニュースを聞きましたが、どんな風に対戦しているかは知りませんでした。こんな感じだったのですね?